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ノーカントリー

NO COUNTRY

オススメ度 ★★★★☆
(★…10点 ☆…5点)

出演:ハビエル・バルデム、トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリン
監督:ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン
本編:122分
2007年(アメリカ

 第80回アカデミー賞の4部門(作品賞・監督賞・助演男優賞・脚色賞)を受賞した話題作。原作はアメリカの小説家コーマック・マッカーシーの『血と暴力の国』。
 オリジナル作品にこだわってきたコーエン兄弟にとっては異色の映画監督作とも言える作品だが、内容の方も負けじと異色作に仕上がっている。敢えてジャンルを述べるとすれば、不条理系社会派バイオレンス・ノワールと言ったところだろうか(笑)。
 
 この映画はハッキリと…いや、ハッキリと言わずとも、非常に難しい映画だ。唐突に迎えるラストも《何が起こったのか?》という意味不明な感覚にとらわれる人も多いと思う。
 この映画は、非情な殺し屋とその殺し屋に追われる男の息詰まる攻防戦が見所の1つになっているのだが、殺し屋アントン・シガーを演じるハビエル・バルデムの怪演こそがメインの映画だと錯覚してしまうがゆえに、少しねじれた映画になってしまっている。
 殺し屋アントン・シガーは、あくまでも寓話の中の1キャストに過ぎないのだが、あまりにも強烈な印象を観る者に与えるため、寓話ではなく現実の物語になってしまっているわけだ(苦笑)。
 このことは、原題を見ればよく解る。この映画の原題は『No Country For Old Men』となっている。『老人には住める国では無くなっている』というような意味だ。つまり、この映画の主役は老いた保安官を演じるトミー・リー・ジョーンズなのだが、脇役が主役を喰ってしまったわけだ。そのこと(主役)が分からなくなってしまっているところがこの映画のややこしいところであり、そのややこしさのために、いろんな想像が膨らみ、アカデミー賞まで攫(さら)ってしまったという、まさに作品自体がノワール的な映画なのだ(笑)。

 しかし、昨年の『ディパーテッド』といい本作といい、最近のアカデミー賞は、バイオレンス作品が受賞する傾向にあるようだ。そういう意味では、今後、アカデミー賞受賞を目的とした歴史物バイオレンス映画(ギャング映画など)が量産されるのかもしれない。はたして、それは映画界にとって良いことなのだろうか?

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コメント 2

ててて

だいぶ、昔に観た映画ですが、ハビエル・バルデムの、なんともいえない雰囲気を持った怪演だけが、印象に残っています。書かれておられる通り、完全に主役を喰ってしまっていますよね。
DVDのジャケットも、ハビエル・バルデムが真ん中にきてますね。
by ててて (2016-02-11 19:57) 

MOVIEMAN

ててて様

コメント、有り難うございます。

7年以上前のレビューにコメントが来るとは想定外でしたが、今後とも、宜しくお願いいたします(笑)。
by MOVIEMAN (2016-02-12 20:25) 

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