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アイ・アム・ナンバー4

MOVIE評価(65点)
出演:アレックス・ペティファー、ダイアナ・アグロン、ティモシー・オリファント、テリーサ・パーマー、カラン・マッコーリフ
監督:D・J・カルーソ
本編:110分
2011年(アメリカ)
ドリームワークス社とマイケル・ベイが手を結んで製作したというSFアクション。監督は『ディスタービア』『イーグル・アイ』のD・J・カルーソ。主演は『アレックス・ライダー』のアレックス・ペティファー。
スピルバーグ率いるドリームワークスと『トランスフォーマー』のマイケル・ベイとくれば、やっぱりと言うべきか、宇宙人ものだった(笑)。
原作の同名小説があるそうだが、特殊能力を持った仲間が9人おり、ナンバー1からナンバー9までとなると、まるで石ノ森章太郎の『サイボーグ009』のようだ。
ストーリー的には可もなく不可もなくという感じで、特に真新しさは感じられなかったが、マイケル・ベイが絡んでいるだけあって、必要以上にド派手なタッチで製作されている。ビジュアル的には見応えのある映画だと言えるかもしれないが、どこか漫画チックな作品だった。
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プリースト [DVD評価]

MOVIE評価(70点)
出演:ポール・ベタニー、カール・アーバン、マギー・Q、カム・ジガンデイ、リリー・コリンズ
監督:スコット・スチュワート
本編:87分
2011年(アメリカ)
『レギオン』のスコット・スチュワート監督とポール・ベタニーが再びタッグを組んだSFホラーアクション。ヴァンパイア・ハンター「プリースト」の活躍を斬新なタッチで描いており、『ドゥーム』のカール・アーバンと『NIKITA/ニキータ』のマギー・Qが脇を固めている。
前作といい今作といい、監督の持ち味か、どこか宗教色の強い映画になっている。監督のスコット・スチュワートは、このての映画が好き(お得意)であるらしいことが既に判明してしまったとも言えるが、まさか主役まで同じ俳優を起用するとは意外だった(笑)。
作風的にはどこか『バイオハザード』のポール・W・S・アンダーソンを彷彿とさせるものがあり、アクション・フェチ受けする演出が随所に鏤められている。荒廃した近未来を思わせる絵作りはなかなかのもので、『マッドマックス』を思い出した。
前作『レギオン』からかなり進歩した感のある本作、SFホラーアクションのファンであれば、充分に見応えのある映画だと思う。
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サンクタム [DVD評価]

MOVIE評価(75点)
出演:リチャード・クロスバーグ、リース・ウェイクフィールド、ヨアン・グリフィズ、アリス・パーキンソン、ダン・ワイリー
監督:アリスター・グリアソン
本編:109分
2011年(アメリカ)
『アバター』のジェイムズ・キャメロンが自身の盟友であるアンドリュー・ワイトの体験談に基づき製作したサバイバル・アドベンチャー。未開の巨大洞窟エスペリト・エサーラに閉じ込められた探検隊の決死の脱出劇をスリリングに描いている。タイトルの「サンクタム」というのは英語で言うところの「サンクチュアリ」、つまり、「聖域」のことを意味する。
あのジェイムズ・キャメロンが製作総指揮を務めている最新の3D映画でありながら、どうも不評が多いようなので、あまり期待していなかったのだが、その期待は裏切られてしまった。結論を先に言えば、「映画館で観るべきだった…」と悔やまれた。
『アバター』の頃からキャメロン監督の描く水中世界は美しく魅力的だったが、この映画でもその醍醐味が味わえる。『アバター』もストーリーの根底には「愛」というものが描かれていたが、この映画でもやはり「愛」が描かれていた。少し違った「愛」ではあるが、そのことに気が付いた人であれば、この映画は紛れもない傑作だと思えたはずだ。しかし単なるサバイバル映画にしか観えなかった人には凡作という評価になるのだろうと思う。
この映画は一見、現代版の『ポセイドン・アドベンチャー』といった趣きだが、実は親子愛を描いた映画である。洞窟の奥深くに閉じ込められ、絶体絶命の極限状態(人生のどん底)に置かれた親子の姿を通して、現実社会の厳しさと人生の尊さというものを擬似的に描く、それがキャメロン監督の本当の目的だったわけだ。リアルな現実の前では、甘えた理想は通用しない、しかし同時にその厳しい現実を受け入れ、懸命に努力する人間には必ず日の光が与えられる。そういった人間愛に満ちたメッセージがこの映画から伝わってきた。
観終わった後のカタルシス(浄化)感は『127時間』と相通じるものがあるが、突き抜けた高揚感はこの映画ならではと言える。さすがはジェイムズ・キャメロン、グッドジョブだ。
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グリーン・ランタン [DVD評価]

MOVIE評価(75点)
出演:ライアン・レイノルズ、ブレイク・ライブリー、ピーター・サースガード、マーク・ストロング、アンジェラ・バセット
監督:マーティン・キャンベル
本編:114分
2011年(アメリカ)
アメリカDCコミックのSFヒーローアクションを実写映画化。監督は『復讐捜査線』のマーティン・キャンベル。主役のハル・ジョーダンを演じるのは『リミット』のライアン・レイノルズ。
ストーリーの方は至って単純で、全宇宙の平和を守るために結成された『グリーン・ランタン』に地球人として初めて選ばれた主人公ハルの活躍を描いたヒーローものである。少し前にレビューした『マイティ・ソー』とどことなく似た雰囲気を持った映画だなと感じた。
巨額の制作費を投入しただけあって、アクションシーンはなかなか見応えがある。しかし、この映画の最大の魅力は“イメージする力”、これに尽きる。この映画に登場するヒーローの力の源泉は腕力やスピードではなく、精神力が主体となっているので、非常に感情移入しやすい。あくまでも未熟で弱い人間が主役の映画なのである。
もしこの映画がその辺に転がっているド派手なアクションのみが魅力の映画であれば、ただのB級映画に堕していたかもしれない。
日本のアニメ映画『幻魔大戦』の世界観と少し被っているような気もしたが、エンターテインメント映画としてはよくできていると思う。
ちなみに、このてのアメコミ映画で“お約束”となっているエンド・クレジット後の1シーンがこの映画でも用意されており、他の映画と同様、続編を意識したラストだった。しかし、あの設定(?)では、続編はコケてしまいそうなので、製作しない方が良いかもしれない(笑)。
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モールス [DVD評価]

MOVIE評価(55点)
出演:コディ・スミット=マクフィー、クロエ・グレース・モレッツ、リチャード・ジェンキンス、イライアス・コティーズ
監督:マット・リーヴス
本編:116分
2010年(アメリカ・イギリス)
スウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』をハリウッドがリメイク。監督は『クローバーフィールド/HAKAISHA』のマット・リーブス。『キック・アス』でブレイクしたクロエ・グレース・モレッツが謎の少女アビーを演じている。
原作はヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの同名小説『MORSE−モールス−』。リメイク作は原題に戻ったわけだが、たまに『モールス』という題名が意味不明と言う人がいるようだ(笑)。
「ホラー映画の帝王」として知られるスティーブン・キングが「過去20年間で最高のホラー映画」と絶賛していたことでも知られるこの映画、はたしてどんなホラー映画なのかと興味深く観させてもらった。
ストーリー的には、イジメられっこの孤独な少年と謎を抱えた孤独な少女の心の交流を描いた異色のホラー系ラブ・ストーリーだった。と言っても、実はアビーは少女ではない。台詞で何度も「女ではない」というようなことを語っていたが、まさか本当に男だったとは(観終わって調べるまで)夢にも思わなかった(笑)。なんでもオリジナル『ぼくのエリ 200歳の少女』では少女でないことが判るシーンがあるらしいのだが、諸々の事情(?)によりカットされたらしい。
しかし、この映画のストーリーからすると、アビーは少女でも別に構わないと思う。危ないモザイクシーンを映してまで「男」を前面に出す必要はないと判断されたのかもしれない。
おそらくこの少年もアビーのお守り役だった男のように、いずれ、罪(少女のための生業)が発覚し、非業の死を迎えてしまうのだろう。そんな悲劇が待っていることを半ば理解しながらも少年は少女を必要とし、少女も少年を必要とする。孤独によって導かれた悲しくも屈折したピュアな純愛、それがこの映画の隠れたテーマだったのかもしれない。しかし、スティーブン・キングの言うような20年に1度の傑作だとは思わなかった(笑)。
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世界侵略:ロサンゼルス決戦 [DVD評価]

MOVIE評価(60点)
出演:アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、ラモン・ロドリゲス、ブリジット・モイナハン
監督:ジョナサン・リーベスマン
本編:116分
2011年(アメリカ)
アメリカで1942年に起きたとされる「ロサンゼルスの戦い」をモチーフに製作されたSFアクション・ドラマ。ロサンゼルスを急襲した宇宙人とアメリカ海兵隊の戦いをドキュメンタリー・タッチ(モキュメンタリー)で描いている。主演は『ダークナイト』のアーロン・エッカート。
この映画は初めから最後まで一貫した戦場ドラマである。雰囲気的には『第9地区』に少し『プレデター』的な味付けをした映画と言えば分かり易いだろうか。
本作がアメリカで公開されたのは奇しくも東日本大震災と同じ3月11日だった。別に地震や災害をメインに扱ったドラマではないのだが、大震災を彷彿とさせるシーンが有るとのことで日本公開は自粛延期されたことでも話題となった映画である。
実際に観てみると、確かに津波のシーンや街が破壊されるシーンが見られたが、果たして自粛する必要があったのだろうか?というのが正直な感想だった。
『ヒア アフター』といい本作といい、特に悪趣味な映画とは思えないので、通常通り公開すればよかったのではないかと思う。自粛するかどうかは、観る人がそれぞれ判断すればいいことだと思うし、仮にこの映画が上映されていたとしても誰も文句は言わなかっただろうと思う。
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127時間 [DVD評価]

MOVIE評価(70点)
出演:ジェームズ・フランコ、ケイト・マーラ、アンバー・タンブリン、リジー・キャプラン、クレマンス・ポエジー、トリート・ウィリアムズ、ケイト・バートン
監督:ダニー・ボイル
本編:94分
2010年(アメリカ・イギリス)
『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が登山家のアーロン・ラルストンの自伝『奇跡の6日間』を基に製作した山岳サバイバル・ドラマ。登山家アーロン・ラルストンを演じるのは『スパイダーマン』『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』のジェームズ・フランコ。
この映画は実話ということもあり、主人公が最後にどういう行動に出るのかは大体の予想ができる。途中、大雨による水の浮力で脱出するというシーンがあるので、なるほどなーと感心したものの、ノン・フィクションでこれは有り得ないだろうな…とも思った(笑)。
いや、この映画は基本的に笑う映画ではないので、冗談は止めておこう。この映画は一言で言えば、「人生訓」である。人生には孤独と悩みの渦中に巻き込まれる時期というものが誰にも訪れる。その時はこの映画と同様に、いつどこで訪れるか知れず、一瞬にして転落してしまうことも有り得る。それは偶然のように見えて、実は必然である場合がほとんどであり、そういった絶望的な状況に追い込まれた時に、人は自らの人生と行いを省みることができるようになる。
127時間という孤独な時間の中で自省を行った主人公が、岸壁の隙間(=生と死の狭間)で見たものとは…。ある意味、この映画は宗教的な映画だと言えるのかもしれないが、人生訓として観るなら万人にオススメできる映画だと思う。
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THE EVENT/イベント [DVD評価]

MOVIE評価(75点)
出演:ジェイソン・リッター、サラ・ローマー、ローラ・イネス、ブレア・アンダーウッド、イアン・アンソニー・デイル、ジェリコ・イヴァネク、スコット・パターソン、テイラー・コール、ビル・スミトロヴィッチ、クリフトン・コリンズ・Jr.
監督:エヴァン・カッツ
本編:990分
2010年(アメリカ)
『24』の製作総指揮者エヴァン・カッツによるノンストップ・アクションサスペンス。
年末年始は、レンタルしようと思う映画があまり無かったので、今まで観る時間を取れなかった『EVENT/イベント』を一気に観てみた。全22話で計990分という、なかなかの大作ドラマだった。突っ込みどころが無いわけではないのだが、概ね良くできたドラマで、『24』を観ているような気分で楽しむことができた。
『24』は世界をテロリストから救うというドラマだったが、今作は、よりスケールを拡大し、宇宙人テロリストから世界を救うというドラマである。『24』にSFの要素を盛り込んだドラマと言えば分かりやすいかもしれない。
しかし「宇宙人」と言っても、『V』のような爬虫類系ではなく、『X-ファイル』のような変身系でもない。見た目は普通の人間と全く変わらないので、宇宙人アレルギー(?)の人でも比較的スンナリとドラマに入り込めるのではないかと思う。しかも、御丁寧に白人系・黒人系・アジア系と揃っているので、全く違和感を感じない。逆に宇宙人と考えると物凄く違和感があるのだが…(笑)。
『EVENT/イベント』は海外ドラマにしては珍しく、「シーズン1のみでストーリーが完結する」という触れ込みだったのだが、実際に観終わってみると、続編の製作も意識したラストになっていた。おそらく当初は人気が出れば続編を製作する計画もあったのだろうと思われる。しかし、個人的には続編は製作しない方が良かったのではないかと思う。この後の展開は製作費的にもかなり厳しくなりそうだし、ストーリー的にも『V』と被ってしまいそうだ(笑)。
謎が完全に解明されておらず消化不良感は否めないが、SF映画でもこういう含みを残した終わり方はよくあるパターンではある。『V』や『フラッシュフォワード』のような唐突な終わり方ではないので、まあ妥当な判断だったのではないかと思う。
いずれにせよ、オススメできる海外ドラマであることには違い無いので、今までレンタルするのを躊躇していた方には是非観ていただきたいと思う。
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孫文の義士団 [DVD評価]

MOVIE評価(60点)
出演:ドニー・イェン、レオン・ライ、ニコラス・ツェー、ファン・ビンビン、レオン・カーフェイ
監督:テディ・チャン
本編:139分
2009年(香港・中国)
「映画史上、最も過酷な1時間」と銘打ち、辛亥革命前夜の孫文のボディーガードの活躍を描いたアクション映画。『イップ・マン』のドニー・イェンや、中国随一の美女として有名なファン・ビンビンが出演していることでも話題を集めた作品だ。
当初、ドニー・イェンが主役だろうと思っていたのだが、彼は脇役だった。じゃあ、主役は誰なんだ?というと、実は主役はいなかった…と言うよりも、義士団(ボディーガード)全員が主人公といった感じの映画だった。(もちろん、孫文も脇役)
この映画では辛亥革命当時の香港の町並みを再現するため、セット製作に8年間を費やしたらしく、その意気込みは感じられる。腐敗した清王朝打倒を目指す孫文の革命を基軸にした男のロマン、そのことは理解できるのだが、どうもストーリー自体に荒唐無稽感があり、本当に僅かでもこんな史実があったのだろうか?という疑問は拭えなかった。時代が時代とはいえ、ここまでアナーキーな出来事はちょっと考えられないので、おそらく相当の脚色が入っているのだろうと思われた。
辛亥革命という実際に起こった事件を描いているとはいえ、物語はあくまでもフィクションとして捉えた方が良さそうな映画だった。
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アメイジング・グレイス [DVD評価]

MOVIE評価(65点)
出演:ヨアン・グリフィズ、ロモーラ・ガライ、ベネディクト・カンバーバッチ、アルバート・フィニー、マイケル・ガンボン、キアラン・ハインズ
監督:マイケル・アプテッド
本編:118分
2006年(イギリス)
有名な賛美歌『アメイジング・グレイス』の誕生秘話をベースに奴隷廃止運動に奔走した実在の政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの半生を描いた伝記ドラマ。
「アメイジング・グレイス」という曲名を聞いても、最初はどんな曲なのかピンとこなかったが、実際に映画を観てみると、「あー、この曲のことか…」と納得した。この曲を聴いたことのない人は流石にいないだろうと思う。
主演の俳優も以前どこかで見た俳優だな…と思っていたのだが、最後までピンとこなかった。観終わった後に調べると『ファンタスティック・フォー』に出演していた俳優だということが判明し、「あー、あの俳優か…」と納得した(笑)。『ファンタスティック・フォー』を観た時には感じなかったが、改めて、なかなか良い俳優だなと思った。
この映画に登場する実在の人物ウィリアム・ウィルバーフォースが本当にこの映画のようなキャラクターであったのかどうかは定かではないが、どこか芸術家のような自由な心を持った人物だったという印象を受けた。生まれつき素直で自由な心を持った人にとっては、この世の中の歪んだ価値観が透けて見えてしまうのだろう。
どんな環境に生まれても普遍的な価値観を忘れることのない自由な魂を持った主人公、その精神的側面をもう少し掘り下げて描いていれば傑作と成り得たかもしれないが実に惜しい。実話であるがゆえに脚色できなかったのかもしれないが…。
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